「急性脳症」は発熱に伴って意識障害、けいれん、異常言動で発症し、しばしば後遺症を認めます。世界各国に比して日本のこどもたちに好発することが知られています。
「急性脳症」は、症状や脳画像(MRIが主です)の特徴から、「けいれん重積型(二相性)急性脳症(AESD)・指定難病129」「可逆性脳梁膨大部病変を有する軽症脳炎・脳症(MERS)」「急性壊死性脳症(ANE)」「難治頻回部分発作重積型急性脳炎(AERRPS)・指定難病153」「出血性ショック脳症症候群(HSES)」など複数の症候群から構成されます。インフルエンザ、突発性発疹症(ヒトヘルペスウイルス6型・7型)、胃腸炎(
ロタウイルス)は、まれに前述の脳症症候群を発症します。そのため病原体の研究だけでなく、症候群別に病態の解明、診断法・治療の確立を進める必要があります。
小児急性脳症研究班では、日本のこどもたちに好発する「急性脳症」に関する臨床・画像・治療の研究、診療体制の構築、疾病情報の普及、診療ガイドライン作成・改訂などを行います。このサイトで様々な情報提供を進めてまいります。
研究代表者 髙梨潤一
代表連絡先 :
encephalopathy.research@gmail.com
研究班更新情報
更新一覧はこちら
- 2023.08.18
小児急性脳症診療ガイドライン2023が公開されました
- 2023.04.01
研究班員の紹介に2名の研究協力者が追加されました。
- 2023.04.01
関連文献トピックスが追加されました。
- 2023.04.01
COVID-19 関連脳症(2022.5月まで)に関する論文が掲載されました、こちらからどなたでもご覧いただけます。
和文解説はこちらからご覧いただけます(東京都医学研究所HPサイト)
- 2023.01.01
小児急性脳症診療ガイドライン2023が発刊されました。