用語一覧

  • さいとかいんサイトカイン

    細胞から分泌されるタンパク質で、細胞間の情報伝達や生理活性機能があります。免疫系細胞系ではサイトカインの放出により様々な免疫応答が確認されます

  • さいとかいんすとーむサイトカインストーム

    感染症などの原因により、血液中の炎症性サイトカイン(IL-1, IL-6, TNF-αなど)が異常に増加し、その作用が全身に及ぶ結果、好中球の活性化、血液凝固機構の活性化、血管の拡張などを介して、ショック、DIC(播種性血管内凝固症候群)、多臓器不全にまで進行する。免疫系の暴走とも言える病態である。

  • しなぷすシナプス

    脳内で神経細胞間の情報伝達を行う部位、情報を伝える物質としてはグルタミン酸、GABA が代表的。

  • しょうのうえん小脳炎

    感染徴候に引き続き,あるいは特発性に突然小脳失調をきたす疾患。

  • しょっくじょうたいショック状態

    医学用語でのショックとは血液循環動態のバランスが崩れて、体の隅々まで血液を遅れなくなってしまう状態のことを指します。ショックになると交感神経が働いて心拍数を増やしたり、血管を締め付けて血圧を上げて循環動態を保とうとする方向に働きます(代償性ショック)。このとき意識は保たれますが、呼吸が速かったり脈が速かったり手足の色が悪く冷たくなっています。更にショック病態が悪化すると代償できない状態となります(非代償性ショック)。非代償性ショックの状態では意識状態も悪くなり、治療を行わないと臓器に血液が供給されにくくなりDICや多臓器不全が進行してしまいます。

  • じょは徐波

    α(アルファ)波より周波数が低い脳波の波形で意識障害時などに認められます。

  • ずいえき髄液

    脳室系とクモ膜下腔を満たす、リンパ液のように無色透明な液体。

  • ずいしょう髄鞘

    神経細胞の軸索を何重にも取り囲んでいる密な膜構造。

  • れあばりあんとレアバリアント

    一般人口に稀に(概ね1%未満)存在する遺伝子変化。特定の疾患と関連がある場合、その変異の働きを調べることで疾患の治療や予防につながる可能性がある。従来の用語「遺伝子変異」に近い。

A~Z

  • DICDIC

    血液は血球成分と様々なタンパク質を含む血漿と呼ばれる液体成分から成り立っています。普段は液状の血液として大動脈のような太い血管から毛細血管のような細い血管に至るまで固まらずに流れていますが、血管に傷がついて出血したりした場合には直ちに出血を止めたりする凝固系と固まった血の塊を溶かしたりする線溶系がバランスよく必要な時にだけ働きます。そのバランスが崩れて過度の凝固系が亢進したり線溶系が働き過ぎて血が止まりにくくなったりする状態がDICです。DICは感染症、がん、外傷といった全身性に重傷な病態で生じやすく、脳、肺、腎臓など多臓器に傷害をもたらし更に全身状態が悪化する悪循環に陥ります。

  • MRすぺくとろすこぴーMRスペクトロスコピー

    特殊なMRI検査で脳の代謝物質を観察でき、脳内の神経細胞、星状膠細胞、乏突起膠細胞、ミエリンの状態を推定できます。

  • MRIかくさんきょうちょうがぞうMRI拡散強調像

    水分子の動きやすさを画像化し、脳梗塞や急性脳症などで神経細胞がむくむと高信号を呈します。